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心理学ニュース

過去に再現に失敗した7つの心理学

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心理学に再現性の危機はつきもの。

「○○が分かった!」という研究結果が、同じまたは別の研究者による実験で再現できないことがよくあります。

それも意外なほどたくさんあるのです。2015年の報告によれば、100の研究のうち3分の1しか再現されなかったという結果が出ています。

否定された心理学の誤った情報を広めないためにも、定期的に新しい論文に目を通しておくことが大切だと言えるでしょう。

そこで、今回は過去に再現に失敗した心理学についてまとめていきます。

学習スタイル

教育心理学に学習スタイルというがあります。

これは、個人の学習の仕方に合った教え方をすると、成績が伸びるというもの。

 

「この子は耳で覚えたほうがいい」「書くよりも読むほうが記憶に残る」といった学習方法を採用することです。

 

一見、真実味のある心理学でしたが、2016年に”British Journal of Psychology”に掲載された論文では、再現に失敗したことが報告されています。

教科ごとに適した学習方法はあれど、学習スタイルは存在しなかったのです。

 

パワーポーズ

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自信のあるポーズを取ると、テストステロン値が上がり、実際に自信が漲ってくるというのがパワーポーズです。

 

一時期、TED Talkで話題を読んだこの心理学も、2015年の研究で再現に失敗しました。

 

オリジナル論文の5倍もの被験者を用意して実験を行ったにも関わらず、パワーポーズに何の効果も確認されなかったのです。

 

笑顔を作ると幸せな感情が増える

無理やり笑顔を作ると漫画を読んだときの面白さが増す、と1988年の研究で報告されました。

実験では、歯で箸を挟んで笑顔を作り漫画を読んだ被験者は、そうでない被験者よりも、漫画を面白いと思う傾向にあったそうです。

 

しかし、2000人のボランティアを対象に同じような実験を行っところ、その効果は確認されませんでした。

ただし、作り笑顔で幸せにならないわけではなく、ちょっとは変化するかもしれないとのことです。

 

意思力は有限

かつては、意思力のリソースには限りがあり、誘惑に抗うごとに意志の力が減っていくと言われていました。

 

「ご飯何しようかな?服はどれ着ようかな?」のように意思決定を繰り返すと、自制心が働かなくなってしまうというのです。

 

しかし、23のラボ研究において、タスクを切り替えれば意思力は尽きないことが明らかにされました。

つまり、作業を変えてしまえば、自制心も復活するということです。

 

マクベス効果

非倫理的な行動をしたあとに、手を洗い流したくなる心理をマクベス効果と言います。2006年の研究で実証されました。

 

この研究では、被験者に過去の非道徳的な行いまたは道徳的な行いを告白するように指示。

その後、穴あき問題(例えば、W○○Hの〇〇に文字を当てはめて単語を作る→WASH)を解いてもらいました。

すると、非道徳的な行いを告白した人たちは手を洗うことに関連する単語を思いつきやすかったのです。washやsoapといった単語です。

 

しかし、別の研究者によって同様の研究が行われましたが、再現に失敗。

手を洗いたくなる人もいれば、そうならない人もおり、統計的な有意差は確認されませんでした。

 

ビッグブラザーウォッチング

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目で監視されているようなポスターを見た人は、誠実な行動が促されるという心理学。

 

2006年の研究が反響を呼び、警察が街中に人の目を撮ったポスターを貼るようになりました。

そうすることで、自分が見られているという感覚が刺激され、「犯罪が減るのでは?」と考えられていたのです。

 

残念ながら、2011年にはオリジナル論文の倍以上の被験者を対象にした実験で再現が失敗に終わりました。

 

赤を身につけるとモテる

赤い服の女性を見ると、違う色を着た女性よりも魅力的に見えるという論文がありました。

これが世間で話題を呼び、赤でモテると言われるようになったのです。

 

しかし、2016年に”Evolutionary Psychology”に掲載された論文で再現に失敗したことが判明。

830人を対象に、3つの同様の実験を行いましたが、赤のモテ効果は統計的に意味の値しか確認されませんでした。

 

まとめ

再現に失敗した心理学は次の7つでした。

  1. 学習スタイル
  2. パワーポーズ
  3. 笑顔を作ると幸せな感情が増える
  4. 意思力は有限
  5. マクベス効果
  6. ビッグブラザーウォッチング
  7. 赤を身につけるとモテる

心理学では、厳格な方法で実験を行うのが難しく、再現に失敗することがよく起こります。

誤った情報に踊らされないためにも、知識を定期的にアップデートしておくことが大切だと言えるでしょう。

 

Reference:https://www.mindful.org/7-common-pop-psychology-myths-might-spreading/

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