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宗教にハマる人はこんなデタラメな記事を信じる傾向にあった

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情報収集をする上で大切なのは、記事の信憑性を判断すること。

簡単にその内容を信じてしまえば、あやしい広告に騙されて高額で無駄な治療を受けてしまったりするかもしれません。

賢いヒトならそんな心配はないのですが、宗教にハマるような人は要注意。

新しい研究によると、宗教を自分のアイデンティティの一部として捉えている人たちは、宗教がテーマの記事を信用しやすいことが分かりました。

 

「神に祈りを捧げれば、病気が治る」という記事を読ませた

カリフォルニア大学の研究チームは、宗教に関するある実験を行っています。

宗教心のある(宗教心や信仰心を自分のアイデンティティの一部として捉えている)307人とそうでない396人(平均38.8歳)が被験者として参加。

 

彼らはまず、次の2つの記事の内どちらかを読みました。

  • 新薬で病気を治療するという内容
  • 神への祈りをによって病気を治療するという内容

すでに一人はその方法で完治したと、両方に記載されています。

 

それから記事を読み終えると、研究者が次の質問をしたそうです。

  • 何人治れば、その方法が確かな治療法だと判断できるか
  • 治療効果の確証が得られるまで、何人を病気のままにしておくか

一般的な人であれば、エビデンスが多い方が信じやすいでしょう。薬で多くの人が治れば、他の人にも投薬をするべきだと判断するはずです。

祈りという非科学的な方法でも、それで治った人数がたくさんなら受け容れるでしょう。

 

しかし、宗教心のある人には意外な事実が確認されました。

  • 宗教心のある人たちは、エビデンスが少なくても宗教(祈り)を信じる傾向にあった
  • 普通の人たちは、エビデンスが少ないと、宗教の記事に否定的だった

つまり、宗教心のある人は「祈りで病気が治る」という記事に対しては、治療例が少なくても信じてしまっていたということです。普通の人は両記事ともエビデンスの量を大切にしていたのに。

一方、科学的な記事(薬)への信頼度合いは、宗教心で差はなかったとのこと。

自分の信念に合致する情報を見たとき、人は疑う姿勢を崩してしまうのかもしれませんね。

 

ただ、この研究にはいくつかの限界も報告されています。今回は症例数のみで記事のエビンデスを判断しており、エビデンスレベルまでは検証していませんでした。

現実には、情報が人の証言だけの場合もありますし、厳格な研究デザインで実証された事実もあります。

さまざまな情報元からの記事を用意し、どれが信頼に値するかを実験することも必要だと言えるでしょう。

 

Emilio J. C. Lobato, Shadab Tabatabaeian, Morgan Fleming, Sven Sulzmann, and Colin Holbrook.による論文は”Social Psychological and Personality Science”に掲載されています。

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