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成功するサイコパスと犯罪に手を染めるサイコパスの決定的な違い

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世の中には、ルールを破って投獄されてしまうサイコパスがいます。

しかしその一方で、経営者として手腕を振るうサイコパスや巧みに人を利用して、せっせと出世をするサイコパスもいます。

なぜ、同じパーソナリティであるにも関わらず、成功するタイプと犯罪に手を染めるタイプとに分かれてしまうのでしょうか。

「環境に恵まれていたんじゃない?」と思いきや、どうも違うらしいです。

新しい研究によると、成功するサイコパスと捕まるサイコパスは、脳に違いがあることが判明しています。

論文が”Personality Neuroscience.”に掲載されました。

 

衝動を抑えられるかがポイント

バージニア・コモンウェルス大学とケンタッキー大学は、サイコパスの脳に着目して研究を行いました。

まず仮説として考えていたのが、成功するサイコパスは自制を促す神経が発達しているのでは?というものでした。

 

というのも、サイコパスの代表的な特徴に「衝動性」があります。彼らはイラッとするとすぐに手が出たり、無計画に行動したりするのです。

研究者は、この衝動性をコントロールできるのが成功するサイコパスで、衝動的になってしまうのが捕まるサイコパスと考えていました。

そして、実験により仮説を検討したのです。

 

セルフコントロール能力を司る脳の領域に違いあり

結果から先にいうと、成功するサイコパスは自制に関する脳の領域「腹外側前頭前野」の灰白質密度が高いレベルにあることが分かりました。

 

研究者は言います。

結果で示しているのは、この領域の密度が高かったのは特定のサイコパス傾向がある人だということ。彼らはセルフコントロール能力が高い可能性があると示唆される。

サイコパスの中には、自分の衝動を抑えるのに長けたタイプがあるのかもしれません。

 

さらに、「腹外側前頭前野」は恐怖や怒りを抑える機能とも関係しているようです。サイコパスが恐れを抱かずにすぐ行動できるのは、この領域が人とは違うからかもしれませんね。

 

大人と大学生を対象にMRIで脳をスキャンした

今回行われた研究では、2つの実験が実施されました。

まず、80人の大人の参加者を集めて脳を測定。ダークトライアド(サイコパス、マキャベリズム、ナルシスト)尺度や、さらにいくつかの質問をしました。

 

2つ目の実験では64人の大学生が集まり、サイコパス傾向(一次サイコパス、二次サイコパス)を調べた後、MRIで脳をスキャンしています。

その結果、「腹外側前頭前野」の灰白質密度がサイコパス傾向とポジティブに関係していたことが確認されました。

 

今回の結果を受けて研究者は、

サイコパス傾向が高い人には”ダーク”な衝動性があるが、サイコパスの中にはそれらを抑制したり、社会的に望ましい形で利用したりすることができる。代償モデルでは、これらのサイコパスが自己制御能力を高めることで、彼らの反社会的な衝動が補われ、成功が促進されると仮定する。

と言います。

 

なぜ、成功するサイコパスに神経の違いが見られるのかは分かっていません。

もし、灰白質の密度を高められる介入が見つかれば、犯罪に手を染めずに社会で活躍できるサイコパスが増えるのではないでしょうか。今後の研究に期待です。

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