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瞑想は時間感覚を歪ませることが判明したようです

2019年11月8日

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瞑想の効果でよく知られているのは、ストレス減少、幸福感増加、集中力増大など。しかし、時間の感じ方との関係には、まだ多くの謎が残されています。

瞑想中は、時の流れが早くなるのか、遅くなるのか、どちらなのでしょう。

新しい研究によれば、瞑想中は、時間が早く感じられることが判明したようです。

論文は”PLoS One.”に掲載されています。

瞑想で時間感覚が歪んだ

研究では、被験者を2つのグループに分けて介入を行っています。

  1. 7日間瞑想トレーニング
  2. 7日間ポエムの朗読を聞く

介入後、被験者たちはラボに招かれ、ある実験に参加しました。

瞑想グループはまず15分の瞑想をし、それからもう一度繰り返す。ポエムグループも同じ要領で、ポエムを聴きました。

前半と後半で違うのは、タイムを見積もるタスクの有無です。後半には計6回、15~50sまたは2~6分のビープ音が鳴らされました(ビーッ!という音)。この音のタイムの長さをテストしたのです。

 

実験の結果は次の通り。

  • 瞑想グループの方が、短いビープ音に対して過小評価していた(実際より短い時間だと答えた。例、6秒を4秒とした)
  • 一方、長いビープ音には、瞑想グループの方が過大評価した(実際より長いと答えた。例、3分を5分とした)
  • 全体的に、瞑想グループは時間の流れを早く感じていた。

長いタイムの計測の際は、瞑想によって、時があっという間に過ぎたように感じていたということです。

 

なぜ瞑想で時間感覚が歪むの?

しかし、なぜ短いタイムのときは過小評価をし、長いタイムを過大評価したのでしょうか。

論文を見ると、次のことが考えられます。

  • 短時間と長時間の計測は、それぞれ別の戦略を使っている
  • 短時間では、どれだけタイムに注意を向けていたかが重要
  • 長時間では、記憶の検索が重要となる

短いビープ音を計測するほうが明らかに簡単です。しかし、瞑想しながら数えるとなると、大きな誤差が出ます。タイムに注意を向ける余裕がなく、時間を小さく見積もってしまうのです。

 

反対に長いビープ音は、始まり~終わりの音まで数えるのは困難。そのせいで、答えるときは記憶に頼らざるをえません。

そして私たちが記憶から時間を見積もる際、手がかりとするのはその時の忙しさです。

より集中を必要とするタスクを行った後は、時があっという間にすぎたように感じますよね。瞑想も同じように、注意力を多く必要とするため、タイムを実際以上に長く見積もってしまうのです。

 

これらを簡単にまとめると、瞑想中は現在にものすごく集中するから、時が早く流れたように感じるということです。「忙しい人ほど、1年がすぐ終わる」のと似ていますね。

 

また今回の研究では、時間感覚が歪んだのは「現在への意識」が大きな要因だったことも分かっています。瞑想=忙しいから時間感覚歪む説は、有力だと言えるでしょう。

 

「瞑想の練習量は関係するの?」と疑問に思われる方もいるかもしれませんが、先行研究を見る限り関係なさそうです。

瞑想熟練者でも初心者でも瞑想を行えば、時が早く感じられるでしょう。

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