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マインドフルネスがあの記憶を消してくれるかも

fear-mindfulness

マインドフルネス瞑想のプログラムに参加すると、恐怖記憶に対する脳の処理が変化するかもしれません。

不安症や恐怖症の改善に、マインドフルネスが役立つ可能性があるということです。

ハーバードメディカルスクールらの研究者による論文が”Biological Psychiatry”に掲載されています。

 

マインドフルネスが曝露療法を最適化するかも

通常、不安症や恐怖症の治療には、曝露療法が使われます。

曝露療法とは、少しづつ恐怖に心を慣らしていく方法のこと。

 

例えばクモ恐怖症の人は、まずは遠くにいるクモを観察するところから始めていき、見ることに対する抵抗感を減らします。近い距離で見ても怖くなくなったら、触るなどの次のステップに移るのです。

こうして、クモに少しづつ慣れていき、恐怖症を克服する方法です。

 

治るまでのプロセスは、

  • 脳が刺激(クモ)を安全だと学習する
  • ↑が頭に記憶される
  • 再び刺激にさらされた時、刺激=安全という記憶が呼び起こされる
  • 刺激への恐怖がなくなる

という流れ。

元あった恐怖の記憶を安全なものへと更新するのが重要なポイントです。このことを専門用語で”消去”といいます。

 

マインドフルネスは消去を促す可能性があるとして、今回ハーバードメディカルスクールがある実験を行っています。

その研究では、ある脳の器官(恐怖の記憶を処理するところ)がマインドフルネスで変化したことが明らかになりました。

 

マインドフルネスで海馬に変化が現れた

実験では67人の被験者を2つのグループにランダム分けし、それぞれに次の介入を行っています。

  • 42人は8週間のMBSR(マインドフルネスストレス低減法)を受ける
  • 25人は8週間のストレスマネジメント

MBSRでは瞑想やヨガを学び、ストレスマネジメントでは運動のストレス減少効果について教わったそうです。

 

それから、どちらの介入が恐怖症の克服に効果的なのかを調べるため、被験者らにMRIと恐怖ー消去タスクを行わせました。

分析の結果、マインドフルネスグループはトレーニング後に海馬が変化していたことが判明。

この変化は、恐怖記憶の消去と関係しているとのことです。

 

研究者は言います。

マインドフルネストレーニングは神経生物学的な反応の変化を通して感情制御を向上させるのかもしれない。これは刺激が脅威でないことを記憶する能力と関係している。

マインドフルネスは、現在に意識を集中し、物事をあるがままに受け容れ、オープンな姿勢でいるというコンセプト。

これが身につけば、恐怖に直面したときに心が過剰に反応しなくなります。その結果、脳が「これは安全だ」と学習し、恐怖の消去が起こるというわけです。

不安症や恐怖症の治療に、マインドフルネスを養う瞑想が有効かもしれませんね。

 

ただ、今回の実験参加者は精神が健康な人たちで、不安や恐怖に悩まされている人ではありませんでした。

マインドフルネスで不安症や恐怖症が治るとまでは言い切れません。

何はともあれ、瞑想でメンタルが改善されるという報告は多数あるので、試す価値は大いにあるでしょう。

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